現役一橋生が世界史の過去問解いて解説するブログ

現役一橋生が一橋世界史の過去問を解きなおして解説を挙げる予定のブログ

はじめに ~受験生はこんなの読んでないで勉強しろ~

 「日本で最も難しい世界史」とすら称されることもある一橋世界史。

 その最難関入試を突破した実績を活かして、世界史のノウハウを受験生に伝えよう!という、一橋生の誰もが一度は考え、そして挫折したに違いないテーマのブログである。

 

 そんなありふれたテーマのブログを何故書く気になったか。

 1つは―まぁ受験生にとってはどうでもいいような私事で恐縮でああるが―自分が世界史の知識をあまりにも多く忘却してしまったことにショックを受けたからである。

 

 一橋レベルの世界史を攻略できる受験生というのは皆、多かれ少なかれ、世界史が好きに違いない。そう感じられるようになるほど、世界史の深いところを探求しなければ一橋世界史はクリアできないわけだが、当時受験生であった私も、例に漏れず世界史の魅力にはまっていた。受験を目前に控え過去問を解きながら、「世界史すごい面白いな…大学受験が終わっても世界史の勉強は続けていこう…」などとイカれた夢想をしていたものだった。

 しかし、これもまた多くの一橋生が経験しているのではないかと思うのだが、受験生時代の世界史への情熱は急速に萎んでいく。授業やらサークルやらバイトやらに追われる日々の中で、まぁそんな七面倒くさい世界史の勉強なぞやるわけがないのは火を見るより明らかだったわけであるが、皆そのような情熱を一度は持ち、そして挫折していくのだ。

 しかし、時折、学生生活を送る中で、世界史の基本的な知識をあまりにも忘れていることに衝撃を受けることが多々ある。例えば、美術館。展示されている絵が描かれた当時の時代背景を思い浮かべようとしても、何だか曖昧なイメージしか湧いてこず、結局消化不良のまま退館することもしばしばで、その度にショックを受けるのだった。世界史を勉強すると気付くと思うが、世界史をテーマやモチーフとしたものは案外多い。小説・テレビ・映画・マンガetc...なんでもよいが、そういったものに触れるごとに愕然とした思いを抱くのである。そういう経験から、世界史を学び直したいと思ったことが、このブログを始めたきっかけの1つである。

 

 もう1つの理由は、一橋受験生が世界史をまともに勉強できる環境があまりにも整っていないということを痛感しているからだ。一橋世界史をまともに解説している書籍・サイトなどは非常に限られており、またしばしば誤った解説が行われている場合もある。自分が通っていた某大手塾では、世界史過去問の解説で、問題で問われていないことを延々と書いて字数を稼ぐよう指導しているものもあった。論述問題の中で何が問われており、そしてそれにどう答えるか?ということに関しては、中谷臣氏の「世界史論述練習帳new」という名著に詳しいので是非一読してほしいのだが、聞かれていることにキチンと答えていない解答というものも、しばしばまかり通っているのである。このように一橋世界史を学ぶ環境というのはあまり整っているとは言い難い状況なのではないか、と私は考えていた。そこで、そういった環境で苦しんでいる受験生の、少しでも助けになるのではないか、と思いブログを始めた次第である。読者が満足のいく受験生活を送れることを祈る。

 

世界史論述練習帳new

世界史論述練習帳new